3番目の窓の寒さ・結露対策は、
窓ごとすべて交換する方法です。
「今あるサッシ枠が、古くて隙間風が防げない」
「内窓は嫌!窓を2度開けるのは面倒」
「そもそも内窓を取付けるスペースがない」
そのような方で、実際に我々から見ても、
断熱ガラスへの交換も、内窓の設置もお勧めできない場合は、
窓ごとすべて交換する方法を提案させて頂きます。
この方法であれば、サッシ枠の隙間風も防げますし、
窓が二重になる手間もなくなります。
ただし、手間暇かかり、費用もそれだけかかります。
窓ごとすべて交換する方法は、
1. 今の窓枠に、新しい窓枠を被せて取り付ける方法(カバー工法)
2. 窓枠ごとそっくり交換する方法(主に、戸建て住宅のみ)
この2種類に分かれます。
木造住宅の場合、 樹脂サッシ枠を被せるカバー工法
樹脂製サッシ枠を使用した窓に入替えられます。
樹脂はアルミより熱が伝わりにくいため、
断熱性能が高いところもお勧めできます。
ガラスだけでなく、
サッシ枠の結露も防ぐことができます。
建てられて40年以上経過しているような
写真のような木の建具でしたら、大工事をせずに
簡単に新しい窓に交換できることが多いです。
マンションの場合、アルミ枠を被せるカバー工法
分譲マンションの場合、 今あるアルミ枠を壊して、
取り外すことはできません。
今の窓枠の上に新しいサッシを
被せて入れ替えるカバー工法になります。
マンションは、樹脂製サッシ枠を選べないことが多く、
アルミサッシ枠を被せることになります。
アルミサッシ枠を被せるため、
サッシ枠の結露を防ぐことはできません。
内側に被せることになるため、
窓の開口部もひとまわり小さくなります。
ただし、マンションは、管理組合の許可が必要
マンションの窓は、全て共有部分になります。
築年数20年未満は、ほぼ100%許可が降りません。
オートロックがあるようなマンションで
許可が下りたケースもありません。
例えば、5階建てほどで、
エレベーターもオートロックもないような
公団住宅は大概許可がもらえます。
マンションの場合は、
大規模修繕でやるケースが圧倒的に多いです。
我々が直接やる機会が少ないようです。
窓ごとすべて交換できるかは、
お住まいの管理組合にお問合せしてみて下さい。
築年数が古い場合は「ご自由におやりになって下さい」と
許可が頂けるケースもあります。
窓ごとすべて交換の優れている面、マイナスな面
優れている面
・窓が二重にならずに、サッシの隙間の冷気対策もできる
・樹脂製サッシ枠の場合は、枠の結露も防げる
・外側に出っ張ることもないため、今まで通り雨戸を使える
マイナスな面
・費用がかかり、時間もかかる
・新しいサッシ枠を被せると、窓自体は小さくなる
・掃出し窓は、段差がでてしまう
次のページでは、
部屋の寒さが健康に与える悪影響について
ご説明させて頂きます。