今のアルミ枠はそのままに、ガラスだけを
ペアガラスに交換することで、結露対策ができます。
アタッチメント付きペアガラスの歴史は長く、
真空ガラスが製造される前より古くからあります。
近年では、日本板硝子では製造が中止されたり、
どちらかというと旧式な工法だといえます。
アルミ枠に収めるために、アタッチメントが必要
ペアガラスは、様々な厚さのものがあります。
一般的なペアガラスは、厚さが12mm程です。
アルミサッシの溝幅は、9mm~11mmほどです。
真空ガラス スペーシアとは違って、
ペアガラスは、そのままでは厚みがありすぎて、
今あるサッシには入りません。
![image22](https://www.34al.com/wp-content/uploads/image22.jpg)
そのために、ペアガラスに交換するときは、
アタッチメントと呼ばれる調整フレームを取り付けます。
これが、アタッチメント付きペアガラスと呼ぶ所以です。
アタッチメント付きだと、アルミ枠の面積は増える
ペアガラスにアタッチメント部分が加わることによって、
アルミ枠の面積が増えることになります。
断熱ガラスに交換することで、ガラス面の結露は防げたとしても、
もとのアルミサッシ+アタッチメント部分の
結露発生を防ぐことはできません。
ガラスに厚みがあるため、網戸に干渉する場合がある
アタッチメント付きペアガラスの場合は、
私たちから言わせてもらえれば、サッシに入れるのではなく、
上に乗っけるようなもので、少々無理があります。
厚みのあるガラスを乗っけているため、
網戸レールまでガラスがはみ出ることがあります。
![image17](https://www.34al.com/wp-content/uploads/image17.gif)
そのため、網戸に干渉して、網戸を取り外す必要があったり、
網戸を動かせなかったりすることもあります。
網戸に干渉するのを防ぐために、
空気層の薄いペアガラスを採用する方法もあります。
![image32](https://www.34al.com/wp-content/uploads/image32.gif)
当然、空気層の薄いペアガラスの場合は、
断熱性能は大幅に下がってしまいます。
ペアガラスの中には、真空ガラス スペーシアに
近い性能を備えたものもあります。
ですが、それなりの空気層が必要になり、
最低でも18mm以上のガラスの厚みになってしまいます。
結露を防ぐだけでなく、夏の断熱効果も求める場合はお勧め
「冬の結露も対策したいけれど、
夏にものすごく暑くなる部屋だから夏の陽射しを抑えたい」
そのような方には、
遮熱効果の高い特殊金属膜があるペアガラスを選ぶ必要があります。
ガラスの成分表で言うと、
日射熱取得率の数値が低いガラスがお勧めです。
結露対策と同時に、遮熱効果も高めたい場合は、
旭硝子のペヤプラスをご提案しています。
窓の寒さ対策・結露対策にお勧めのペアガラス
旭硝子製 ペヤプラス
ペヤプラスは、空気層にアルゴンガスが注入されています。
アタッチメントフレームと一体化しているため、
今のサッシはそのままで、ガラスだけを交換できます。
特長は、遮熱効果が高いことです。
真空ガラス スペーシアよりは劣りますが、
アルゴンガスを使用しているため、断熱効果も高いです。
熱貫流率:2.1(W/㎡K)
日射熱取得率:43%
旭硝子製 ペヤプラス・エアー
ベヤプラス・エアーは、空気層に乾燥空気が注入されています。
乾燥空気は、アルゴンガスより
断熱性能は劣りますが、遮熱効果には影響ありません。
室外側ガラスの空気層側に熱放射を遮断する
特殊金属膜をコーティングしています。
夏は日射熱の流入を防ぎ、冷房効率を高めます。
熱貫流率:2.5(W/㎡K)
日射熱取得率:43%
アタッチメント付きペアガラスの優れている面、マイナスな面
優れている面
・真空ガラスよりも価格が安い
・夏の遮熱には、真空ガラスより効果が高い製品がある
マイナスな面
・真空ガラスほど結露は防げない
・アタッチメント部分には、結露が発生してしまう
・網戸が使えなくなるケースがある
次のページでは、
網入り防火ガラスを交換時の注意点を
説明させて頂きます。